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《イワン雷帝とその息子》とは|検閲・刃傷沙汰・自殺まで招いた、ロシア美術史上最も物議を醸す一枚を追う
薄暗い部屋の絨毯の上、老いた皇帝が、我が子の血まみれの頭を抱きかかえています。その目には、怒りが去った後に押し寄せる恐怖と後悔が滲んでいます。《イワン雷帝とその息子イワン、1581年11月16日》(1883〜85年)は、ロシアの画家イリヤ・レーピンによ... -
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《ヴォルガの舟曳き》とは|ロシア皇族の依頼から始まった、労働者たちの群像を追う
炎天下、ロープを体に食い込ませながら、11人の男たちが一艘の舟を岸に沿って引きずっています。その中に一人だけ、明るい服をまとい、革の帯を振りほどこうとするかのような若者の姿があります。《ヴォルガの舟曳き》(1870〜73年)は、ロシアの画家イリヤ... -
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イリヤ・レーピンとは|11人の男が舟を引く絵一枚で、時代の良心となった画家の生涯
ロープを体に食い込ませながら、ヴォルガ川の岸を這うように進む11人の男たち。この一枚の絵が発表された瞬間、無名だった青年画家は一躍ロシア美術を代表する存在になりました。イリヤ・レーピン(1844〜1930)は、19世紀後半のロシアを代表するリアリズム... -
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《私の子供たち》とは|我が子の肖像に、勝利の女神を重ね合わせた画家を追う
深緑の木立を背に、白い衣をまとった少女が月桂樹の冠を手にして立っています。その両脇からは、二人の幼い兄妹が静かにこちらを見つめています。《私の子供たち(メアリー、ジェラルド、グラディス・セイヤー)》(1897年頃)は、アメリカの画家アボット・ハ... -
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《戦争の神格化》とは|「征服者たちに捧ぐ」という皮肉な献辞に込められた反戦の叫びを追う
乾いた大地の上に、無数の頭蓋骨が積み重ねられ、一つの山をなしています。その周りを烏の群れが旋回し、遠くには廃墟となった城壁がかすんで見えます。《戦争の神格化》(1871年)は、ロシアの従軍画家ワシリー・ヴェレシチャーギンによる油彩画で、モスク... -
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《夢の風景》とは|自分自身を見つめる鷹に、画家が託した魂のありかを追う
海辺の景色の中に、一枚の巨大な鏡が唐突に置かれています。その脇には一羽の鷹が佇み、鏡に映る自らの姿をじっと見つめています。《夢の風景》(1936〜38年)は、イギリスの画家ポール・ナッシュによる油彩画で、ロンドンのテート美術館が所蔵しています。... -
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《雨のアベニュー》とは|参戦前夜、旗が語ったアメリカの気分を追う
雨に濡れた通りの上空を、無数の星条旗が覆い尽くしています。旗の朱と藍の色が、通りを行く傘の群れにまで反射し、街全体が国旗そのものになったかのようです。《雨のアベニュー》(1917年)は、アメリカ印象派を代表する画家フレデリック・チャイルド・ハ... -
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《自由への乗馬 – 逃亡奴隷たち》とは|画家自身が「目撃した」と記した、夜明けの逃走劇を追う
薄明かりの中、一頭の馬が全力で駆け抜けていきます。背にまたがるのは、父親と母親、そして幼い子どもたち。誰一人として白人の姿が描かれていないこの逃走劇は、南北戦争のさなかに実際に目撃された出来事だとされています。《自由への乗馬 – 逃亡奴隷た... -
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《ブルー・モーニング》とは|批判をかわすために描き直された、ペン・ステーション建設現場を追う
朝もやの中、蒸気を上げながら作業を続ける労働者たちの姿が、逆光を受けて黒いシルエットとして浮かび上がっています。背景には建設中の巨大な建物がぼんやりと霞んで見えます。《ブルー・モーニング》(1909年)は、アメリカの画家ジョージ・ウェスレー・... -
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《野辺》とは|「腰巻事件」を経て、上半身だけを描くことになった裸婦像を追う
草の上に仰向けに横たわり、風になびく長い黒髪を広げながら、右手に小さな花を摘んでかざす女性。その視線はどこか夢見心地に空を漂っています。《野辺》(1907年)は、「日本近代洋画の父」と呼ばれる画家・黒田清輝による油彩画で、ポーラ美術館(ポーラ・...