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《エッケ・ホモ》とは|爆撃を受けた海軍兵学校の階段に眠っていた一枚を追う
荊の冠をかぶせられ、両手を縛られたキリストの肩に、一人の男が嘲るように外套をかけようとしています。その傍らで、老いた男が鋭い視線をこちらへ向けています。《エッケ・ホモ》(1605年頃)は、イタリア・バロックを代表する画家カラヴァッジョによる油... -
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《聖パウロの回心》とは|馬の尻がキリスト教絵画の主役になった一枚を追う
画面のほとんどを占めているのは、堂々たる馬の後ろ姿です。その足元に、両腕を大きく広げ、目を閉じたまま倒れている一人の男がいます。《聖パウロの回心》(1601年頃)は、イタリア・バロックを代表する画家カラヴァッジョによる油彩画で、ローマのサンタ... -
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《ナルキッソス》とは|作者名の横に「?」がついたまま展示される謎の一枚を追う
暗い水面に映る自分自身の姿から、目を離せなくなった若者。その両腕は水面の反射と合わさって、一つの閉じた輪を作り出しています。《ナルキッソス》(1597〜99年頃)は、ローマのパラッツォ・バルベリーニ(国立古典絵画館)が所蔵する油彩画で、伝統的にカ... -
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《バッカス》とは|忘れられた祭壇画の中に隠されていた、若き日のカラヴァッジョの顔を追う
葡萄の葉と実で作られた冠をかぶった若者が、けだるげに体を横たえながら、ワインの入った浅い杯をこちらへ差し出しています。その視線はどこか気だるく、誘うようでもあります。《バッカス》(1596〜97年頃)は、イタリア・バロックを代表する画家カラヴァ... -
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《キリストの埋葬》とは|石板の角が観る者へ迫り出す、カラヴァッジョの祭壇画を追う
キリストの亡骸が、二人の男の腕に支えられながら、石の台座へと下ろされていきます。その台座の角は画面の外、見る者の側へと突き出すように描かれ、まるで自分自身がこの埋葬の場に立ち会っているかのような錯覚を起こさせます。《キリストの埋葬》(1602... -
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《秋の落ち葉》とは|「主題のない、ただ美しいだけの絵」を目指した一枚を追う
夕暮れの庭で、四人の少女が集めた落ち葉を焚き火にくべています。炎そのものは見えず、ただ煙だけが立ちのぼっています。《秋の落ち葉》(1855〜56年)は、イギリス・ラファエル前派を代表する画家ジョン・エヴァレット・ミレイによる油彩画で、マンチェス... -
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《ボール》とは|鳥瞰の構図に隠された、子どもと大人の距離感を追う
赤いボールを追いかけて駆け出す子どもの影が、黄土色の地面に長く伸びています。はるか奥では、二人の女性が並んで立ったまま動きません。《ボール》(1899年)は、スイス出身の画家フェリックス・ヴァロットンによる油彩画で、パリのオルセー美術館が所蔵... -
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《鉄道》とは|見えない汽車を、あえて主役から外した一枚を追う
黒い鉄柵の前で、一人の女性が本を膝に置いたまま、まっすぐこちらを見つめています。その傍らでは、幼い少女が背を向けたまま柵にしがみつき、その下を通り過ぎる汽車を見つめています。しかし、その汽車の姿はどこにも描かれていません。《鉄道》(1873年... -
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《海辺の散歩》とは|アメリカでの大成功直後、故郷の浜辺で描かれた家族の肖像を追う
強い夏の陽射しを受けて、白いドレスが風にはためいています。手前を歩く若い娘が、肩越しにこちらへ視線を向けています。《海辺の散歩》(1909年)は、スペインの画家ホアキン・ソローリャによる油彩画で、マドリードのソローリャ美術館が所蔵しています。... -
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《クルスク県の復活大祭の十字行》とは|一人の酔った男が引き起こした論争を追う
乾いた大地の上を、聖像を掲げた聖職者たちを先頭に、120人近い人々の群れが延々と続いています。物乞い、身体の不自由な人、警官、貴族――あらゆる階層の人々が、一つの宗教行列の中に押し込められています。《クルスク県の復活大祭の十字行》(1880〜83年)...