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《放蕩息子の帰還》とは|我が子を失った翌年、レンブラントが描いた最後の赦しを追う
すべてを失い、痩せこけて裸足のまま帰ってきた息子を、老いた父が静かに抱き寄せています。その左右の手は、なぜか形が違って見えます。《放蕩息子の帰還》(1668年頃)は、オランダの巨匠レンブラント・ファン・レインによる油彩画で、サンクトペテルブル... -
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《タウベ》とは|「鳩」という名の飛行機が奪った、幼い命を追う
石畳の上に、小さな少年の遺体が横たわっています。周りには爆風で吹き飛ばされた石畳の破片が散乱していますが、それを引き起こした襲撃者の姿はどこにも描かれていません。《タウベ》(1916年)は、イギリスの画家C.R.W.ネヴィンソンによる油彩画で、ロン... -
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《赤い部屋》とは|婚約直前の画家が描いた、不貞を告発する一枚を追う
暗い戸口の陰で、一人の男が悲嘆に暮れる女性に迫っています。手前のテーブルには手袋とハンカチ、財布と日傘が、まるで事件の証拠品のように並べられています。《赤い部屋》(1898年)は、スイス出身の画家フェリックス・ヴァロットンによる作品で、ローザ... -
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《猫に蜘蛛図》とは|花鳥画の名手が描いた、襖の陰から獲物を狙う猫を追う
開いた襖の陰から、一匹の猫がそっと身を乗り出しています。視線の先には、畳の上を這う小さな蜘蛛。首には華やかな布を巻きつけられた愛玩猫でありながら、その目つきには獲物を狙う獣の本能がのぞいています。《猫に蜘蛛図》は、江戸末期から明治にかけ... -
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《傷ついた天使》とは|フィンランド人が「国民的絵画」に選んだ、答えのない一枚を追う
目隠しをされ、片方の翼から血を流す小さな天使を、二人の少年が担架に乗せて運んでいます。右の少年は、こちらをまっすぐに見つめています。《傷ついた天使》(1903年)は、フィンランドの象徴主義の画家ヒューゴ・シンベリによる油彩画で、ヘルシンキのア... -
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《ステュクス川を渡るカロンのいる風景》とは|一枚の風景画に仕込まれた「魂の選択」を追う
穏やかな川の真ん中、小さな舟に乗った渡し守が、裸の魂を運んでいます。舟の左には楽園の緑が広がり、右には業火に包まれた地獄の門が待ち構えています。《ステュクス川を渡るカロンのいる風景》(1520〜1524年頃)は、フランドルの画家ヨアヒム・パティニ... -
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《新しい天使(アンゲルス・ノヴス)》とは|哲学者が命がけで持ち出した一枚の紙を追う
ナチス・ドイツから逃れる哲学者が、使い古した鞄の中に最後まで入れていたのは、未完の原稿と、この一枚の絵でした。《新しい天使(アンゲルス・ノヴス)》(1920年)は、スイス出身の画家パウル・クレーによるモノプリント作品で、エルサレムのイスラエル博... -
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《白猫》とは|黄色い枕の上で眠る一匹の猫に込められた色彩の哲学を追う
深紅の背景の中、黄色い枕に体を丸めて眠る一匹の白い猫。その純白の毛並みと、周囲を彩る鮮やかな原色との対比が、静けさと同時に強い視覚的な緊張感を生み出しています。《白猫》(1912年)は、ドイツ表現主義を代表する画家フランツ・マルクによる油彩画... -
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《クジャクの羽を持つルイーザ・カザーティ侯爵夫人の肖像》とは|「生きた芸術作品」を目指した女性を描いた一枚を追う
乱れた髪にクジャクの羽根を挿し、月明かりを思わせる淡い光の中に浮かび上がる女性。荒々しい筆致が、まるで彼女が今にも羽ばたいて飛び去ってしまいそうな印象を与えます。《クジャクの羽を持つルイーザ・カザーティ侯爵夫人の肖像》(1911〜1913年頃)は... -
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《サロメ》とは|拒絶がきっかけで「肉の画家」と呼ばれるようになった一枚を追う
切り落とされたばかりの生首のまぶたを、指でこじ開けようとする女。その顔にはグロテスクなまでの化粧が施されています。《サロメ》(通称《サロメII》、1900年)は、ドイツの画家ロヴィス・コリントによる油彩画で、ライプツィヒ市立美術館が所蔵していま...